強制決済の説明

一、強制決済とは？
ポジションを維持するためには、一定の割合の証拠金（維持証拠金）を保有する必要があります。保有する証拠金が維持証拠金を下回った場合、そのポジションは強制的に決済（強制決済）されます。具体的には、マーク価格が清算価格を下回る（ロングポジション）、または**上回る（ショートポジション）**と、強制決済が発動します。

二、強制決済価格とは？
ポジションが強制決済される価格を指します。

• ロングポジション：マーク価格が強制決済価格を下回ると決済されます。

• ショートポジション：マーク価格が強制決済価格を上回ると決済されます。

1. 計算式（USDT建て契約の場合）

分離マージン（逐倉）モード：

• ロング：
  強制決済価格 = ポジション価値 －（保有証拠金－維持証拠金－手数料）÷ 保有数量

• ショート：
  強制決済価格 = ポジション価値 ＋（保有証拠金－維持証拠金－手数料）÷ 保有数量

クロスマージン（全倉）モード：

• ロング：
  強制決済価格 = ポジション価値 －（口座残高－維持証拠金－手数料）÷ 保有数量

• ショート：
  強制決済価格 = ポジション価値 ＋（口座残高－維持証拠金－手数料）÷ 保有数量

対策：

• 市場の変動を監視： 特にボラティリティが高い時期には、強制決済価格のズレリスクを理解し、市場動向に注意を払いましょう。

• ストップロスを設定： 損失を制限するためにストップロスを設定することで、強制決済のリスクを減らすことができます。

• リスク管理ツールの活用： 分離マージン／クロスマージン、減少注文などのツールを使用することで、市場の変動から自分のポジションを守りやすくなります。